作品を生み出し育てる仕事
企画推進室には大きく分けてふたつの仕事があります。
ひとつめは企画の立案です。
世の中のニーズや流れを読み解き、これまでにない新しい体験を提供することが求められます。
100個のアイデアを出して1個採用されればいい、そんな世界です。
企画を考える上でのコツは、まだ世の中には存在していないけれど潜在的に人々が欲しているものを見つけることです。
そうしてニーズにあわせた企画に、自分の夢やこだわりをひとつまみブレンドしてあげることで、魅力的な企画が生まれると考えています。
ただし、企画の立案はただのスタートでしかなく、ここで満足することはありません。
立ち上げた企画はきちんと世に出してこそ意味があります。
ふたつめは企画の進行管理です。
ディレクターとして、企画の全体的な取りまとめを行います。
自身が立案した企画をそのまま受け持つことが多いですが、既にある企画を引き継ぐ場合もあります。
企画が世に出るまでには多くの人の力が必要になります。
ビジュアルノベルを例に考えてみます。
必要な要素をいくつかのカテゴリに分けると、シナリオ、イラスト、背景、ボイス、BGM、SE、演出、ゲームプログラム、スクリプト、営業、プロモーションなどがあります。
クリエイターやスペシャリストがそれぞれの仕事をこなし、ディレクターはそれらをひとつにまとめ上げなくてはなりません。
そのため、人と向かい合う時間が多く、円滑なコミュニケーション能力が求められます。
お互いにこだわりをぶつけ合うことになるので、なかなか簡単にはいきません。
しかし、そうしてクリエイターやスペシャリストが持つ剥き出しの才能と触れ合うことはそうそう体験出来ることではなく、大きな刺激を得るでしょう。
これはディレクターという職業の魅力でもあると思います。
企画が世に出るまでには非常に多くの壁があり、何度も挫けそうになります。
ですが、それらをすべて乗り越えた先に待つ喜びは何もにも代えがたいです。
そして、世に出したらそれで終わり、というわけでもありません。そこからさらに企画を育て、より大きな企画にしていくことだって出来ます。
世の中に新しい体験や、この上ない感動を届けたいと思う方。ぜひビジュアルアーツで一緒に働きませんか?
PROFILE ―
高田和磨
第一開発部 リードディレクター
『月の彼方で逢いましょう』のシナリオアシスタントを経て、『LOOPERS』にてディレクターを初担当。『ヘブンバーンズレッド』ではシナリオチームのマネジメントを担当。